第7回 労働大学校に通いはじめて1カ月
Wマークセミナーは、2時間で満席
去る2015年10月19日に日刊工業新聞社主催で、厚生労働省の「安全衛生優良企業公表制度」のご担当者と開催したセミナーは、日刊工業新聞社のご担当者から購読者にメルマガを配信したところ2時間で満席となってしまった、と連絡を受けました。
我々の方でも、個別に告知をしようと思っていた矢先の出来事でしたので反響の大きさにびっくりです。
日刊工業新聞社さんと開催するのは今回で2回目だったのですが、講演後の質疑応答や、名刺交換時、アンケートからの積極的な姿勢、そして翌日以降のお問い合わせなど、前回とはガラッと風向きが変わったことが明らかでした。
愛知県や、静岡県、茨城県など結構遠方からも熱心に聞きに来られている企業の多くは、やはり採用に力を入れている企業が多い印象を受けました。認定基準の高いWマークを世の中の1%の労働者が働く職場で取得してもらうことが私のVisionに描いていることであり、目指している方向です。先日もクライアント先で、「採用面談に来た学生が、御社はWマークを取得していますか? と聞いてきたんですよ!!」と興奮気味に話されたことがあり、私も思わず「え! 嘘でしょ? もう学生も知っているのですか~!?」と言ってしまいました。企業のみならず、採用される側(=学生)も意識が高く、その反響に驚きつつも、Wマーク取得を目指す企業の力になれるようにとあらためて思いました。
そこで、下記にセミナー当日に実施されたプログラムと、11月以降のセミナーの開催予定とを参考に記載しておきます。
[日 時]:2015年10月19日(月)13:30~16:00
[会 場]:日刊工業新聞社
[定 員]:50名
[参加費]:無料
【講演1】
★「改正労働安全衛生法」の解説
厚生労働省 労働基準局 安全衛生部 計画課 課長補佐 樋口 政純 氏
【講演2】
★「安全衛生優良企業公表制度」その概要と認証取得までの解説
非営利一般社団法人 安全衛生優良企業マーク推進機構 理事長 木村 誠
【講演3】
★経営者必聴!これからのホワイト企業となるための人事・労務管理
株式会社ビジネスリンク 代表取締役
株式会社ブレインコンサルティングオフィス 取締役
特定社会保険労務士/中小企業診断士 西川 幸孝 氏
安全衛生で変わる企業の魅力づくり「安全衛生優良企業公表制度」の概要と期待される導入効果(日刊工業新聞Webサイト)
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■「安全衛生優良企業公表制度」Wマーク取得セミナー[無料] 11月以降の開催予定
【講演1】
★「就活生は既に知っている、ホワイトマーク取得企業かそれとも・・・」
~安全と健康が求められる時代の選ばれる企業になる最善の方法~
非営利一般社団法人 安全衛生優良企業マーク推進機構 理事長 木村 誠
【講演2】
★「12月から始まるストレスチェック義務化、最低限かつシンプルな対策とは」
株式会社ドリームホップ 執行役員 椋野 俊之 氏
「安全衛生優良企業公表制度」認証取得セミナー(安全衛生優良企業マーク推進機構Webサイト)
厚生労働省が所管する独立行政法人は18法人
先月から、「独立行政法人労働政策研究・研修機構」が運営する労働大学校なるものに入学しキャンパスライフを送っています。というと一見明るい学生時代を連想しますが、虎ノ門にあるサテライトオフィスに夕方(18:30~20:15)から週2回程度通い、労働政策分野に詳しい大学教授に講義をしていただくといったものです。
「独立行政法人労働政策研究・研修機構」は、厚生労働省が所管する独立行政法人で、その名の通り労働に関する研究や研修を多数実施し、無料でさまざまなセミナーなども開催しています。ちょっと調べてみたのですが、厚生労働省が所管する独立行政法人は18法人もあるそうです。その他にも、特殊法人、特例民法法人、社会福祉法人、特別民間法人などなど……結構ありますね。。。
いずれにしても、「独立行政法人労働政策研究・研修機構」では、どなたでも参加できるセミナー等多数企画されており、無料のものも多いのでオススメです。
私が入学した労働大学校は、有料ですが比較的低額であり教授陣も一流どころだと思って通っています。
さて、通ってみて驚かされるのが一緒に受講している学生? です。まずその年齢層が40代、50代は当たり前で、60代も結構いる模様。逆に20代はほぼゼロで、30代がちらほらといった感じでしょうか。こうなると、私は若い部類に入ります。
次に驚かされるのが、今どきの教授というのは私の学生時代の頃と違って学生と極力コミュニケーションを取ってくるのです。具体的には、学生をどんどん当てて会話のやり取りをする。そして、ほとんどの教授が笑いを取ることをしっかりやり、こちらを飽きさせない工夫を凝らしているのです。マイケル・サンデル教授(ハーバード白熱教室)の影響力は大きいと感じました。
さらには、その教授からの質問が結構レベルの高い法律的な話(当然のことながら労働法等がベースになっている)になるのですが、皆さん本当に詳しい方ばかりで、しっかり回答する方が多いのです。私からすると「この授業、初めてじゃないんでしょ?」といった感じです。
初日こそちょっと遅れたこともあり、空いていた一番前の席に座って、いつものつもりで様子をうかがっていましたが(セミナー等では1回は質問することを自分に義務付けている)、2回目、3回目になるにつれ、どんどん後ろの席に移動している始末です。不思議なことに、どの教授も最前列から当てていくことが分かったからです。
そんなこんなで、悩める学生時代を謳歌? する日々が続いているのですが、毎回新たな発見があり楽しくもあります。大きな発見としてひとつだけ披露しておきますと、アメリカのレイオフ(解雇)は非常に有名で、その慣習ぶりから「米雇用統計」は、景気指標の先行指数として毎月第1週の金曜日に発表されることになっており、このタイミングで大きく為替が動くことで知られています。企業業績によりバッサリとレイオフしているのは、欧米が多いと思っていましたが、実はアメリカぐらいだそうです。EUではそのようなことは一切なく、問答無用のアメリカの文化はいささか時代にマッチしているのかどうか疑問を抱きました。
この他にも、法的でマニアックな話が随所に出てきますので、折を見てお伝えできればと思います。