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ホワイト企業化を応援!-SHEM ホワイトHEADLINES 2023年11月

読めばホワイト企業度アップ!毎月注目の人事労務関連記事【法改正】【人事労務クイズ】【厚労省の最新情報】など、各種取り揃えてお届けします。

Contents
1.【厚労省の最新情報】「年収の壁・支援強化パッケージ」を決定 早急に開始へ
2.【厚労省の最新情報】「最低賃金引き上げに伴う支援を強化しています」 厚労省・中小企業庁が案内
3.【SHEM人事労務クイズ】タメになる、「SHEM人事労務クイズ」


「年収の壁・支援強化パッケージ」を決定 早急に開始へ

いわゆる「年収の壁」への当面の対応策として、令和5年(2023年)9月27日付けで、「年収の壁・支援強化パッケージ」が決定されました。その概要を確認しておきましょう。

※引用元:厚生労働省「年収の壁・支援強化パッケージ概要
☆各対応策については、このパッケージに基づき、今後、所要の手続を経た上で、関係者と連携し、着実に進めていくこととしています。


「最低賃金引き上げに伴う支援を強化しています」 厚労省・中小企業庁が案内

地域別最低賃金が大幅に引き上げられ、全国加重平均で時給1,004円となり、令和5年(2023年)10月1日から順次、各都道府県において適用開始となりました。

これを受けて、厚生労働省、中小企業庁から、「最低賃金引き上げに伴う支援を強化しています」というリーフレットが公表されました。

これは、令和5年度(2023年度)の最低賃金引き上げを受けた厚生労働省の支援策と中小企業庁の補助事業を紹介するものです。紹介されている助成金等は、次のとおりです。

※引用元:厚生労働省・中小企業庁「最低賃金引き上げに伴う支援を強化しています


タメになる、「SHEM人事労務クイズ~今月号の問題~」

毎号「法律は知っているけど、実務ではどう対処すればいい?」「論点が細かいと調べても答えがわからない」「自己流で対応したけど不安…」といったお困りに「ちょっとタメになる」解決のヒントを提供する、人事労務クイズのコーナー。

今回は次のような質問です。

Q 派遣労働者の活用を考えています。受け入れると当事業場で働く人の数は200人超となる見込みですが、衛生管理者の選任の規模要件は、派遣労働者も含めて考えるのでしょうか。


タメになる、「SHEM人事労務クイズ~前号(2023年10月号)の解説~」

前号Qの気になる解説はこちらです(ぜひバックナンバーをご覧ください)。

2023年10月の回答(前号分)

A 近年、パワーナップといって、意識的に昼食後などに20分程度の仮眠をすることを推奨している会社があります。1時間の昼休みの後半で昼寝をすることを勧めたり、わざわざ昼寝のできる空間をオフィスに用意して午後の早めの時間に眠ることができるようにしているところもあります。

人間には、一日のうちで朝目覚めて夜眠るというほぼ一日の睡眠のリズムがあり、サーカディアン・リズムといわれます(時計のない、時間の分からない部屋で暮らしてもらう実験から、ヒトのサーカディアン・リズムが24.2時間程度であることが分かっています)。また睡眠中に現れるレム睡眠・ノンレム睡眠のサイクルがあることも有名です(ウルトラディアン・リズムといい、個人差がありますが90分から120分程度といわれています)。実はもうひとつ、ほぼ半日で繰り返されるサーカセメディアン・リズムといわれる「眠気」のサイクルがあります。昼食をとることで眠くなると考えられがちですが、実は人はお昼から15時くらいの間に眠くなるのが自然で、これは「アフタヌーン・ディップ」と呼ばれています。

午後いちの眠気のときに、がんばって覚醒を続けているのと、20分程度の睡眠をあえて取るのとでは、後者の方がその後のパフォーマンス(集中力など)が明らかに高いことが知られています。NASAのデータで、操縦士の平均25分の仮眠が、反応時間を16%短縮し、ミスを3分の1に減らしたというものがあって、さまざまな企業に影響を与えています。日本の研究で、30分未満の昼寝をする人が、昼寝の習慣のない人に比べて認知症発症率が1/7だったというデータもあります(なお、1時間以上昼寝をする人は、昼寝の習慣のない人に比べて認知症発症率は2倍とされています)。

パワーナップの具体的なやり方としては、食後などにコーヒーを飲んでそのまま机などに突っ伏して眠る、という方法がよく推奨されます。コーヒーに含まれるカフェインは、その覚醒効果が20分程度で出てくるのでちょうどよいこと、突っ伏して眠るのは、主に気道確保をしやすくするためですが、自分の机などでできるので手軽だからという意味もあります。「突っ伏せ寝」専用の枕なども市販されています。

健康経営の一環として、睡眠の質向上に取り組む企業も増えています。効率的なパワーナップで、社員の元気をサポートするのもよいかも知れません。

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